君と描く未来は

”あなたにお手紙書きましょう”

SixTONES「Call me」歌詞和訳・考察______例え君の心に僕の居場所がなくたって

Call me

歌詞・和訳・勝手に深読み&考察

 

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フラゲしたCD達を開封して真っ先に見たのがCall meの歌詞カードでした。

 

SixTONESANNで初めて聴いて、

好きだ…!!!って感じたこの曲。

テンポが良くて一見爽やかだけどどこか切なげな歌い方で、ちょっと弱い男が片思い相手への恋心を歌ったラブソングかな〜っていうのが私のCall meの第一印象。

 

が、全然違った。

予想を遥かに上回る切なさ、切々と綴られる君への愛の言葉、恋というより深い”愛”に近いような感情……

 

今までの「お前が欲しい、俺のものになれよ」みたいなイケ散らかしSixTONESではなく「愛する君が幸せであってほしい、だから君を泣かせるあいつなんてやめて、僕を求めてよ」っていう”君の幸せ”を第一に考えるどうしようもなく優しくて切ない愛の歌だと私は感じました。

 

既にTwitterでも長々と語りましたが、まだまだ書き足らずこのブログを書くに至りました。

 

 

 

超簡単に言ってしまうと、この曲は

「僕は君に片思いをしていて、君もまた他の誰かを想っている。でも君はいつも泣いてばかり。愛する君には笑っていて欲しい、幸せでいて欲しい、僕なら絶対に離さないのに。

君が愛しているのはあいつで、僕じゃだめってことくらい分かってる。それでも君が求めてくれたなら僕は君を抱きしめに行くから。だから電話をかけてよ。」

って感じの切なさMAXストーリー。

すでに胸が苦しい。

 

”君”は”あいつ”と恋人同士なのか片思いなのかはたまた都合の良い関係なのかは分からないけど、歌詞をしっかり読んでみると少しずつ関係性が分かってくる気がします。

 

 

Call me girl, call me girl, yeah (This one’s all for you)
I’ll be waiting for you (Yeah, only you)
I want your love, girl I want your love (Best believe it)
Yeah (Verse one, yeah listen up)


ねえ、僕の名前を呼んで

この歌を君に贈るから

君をずっと待ってる そう、君だけをね

君からの愛が欲しい 僕を愛して

本当だから、信じてよ

ねえ、僕のこの思いを聞いて

 

おいおいおい、切ない。もう切ない。

Verseは直訳で韻文・詩歌等の意味がありますが、以下に綴られる僕の”君”に対する切実な思いを詩に例えたのかな?と思い「僕のこの思いを聞いて」に意訳。

Call meは僕の思いの全てであり、君に贈るありったけの愛の歌でもあるんですね。

 

ちなみに僕が僕じゃないみたいだのカップリング曲であるという点と、第一に君の幸せを願う優しく切ない曲のイメージから一人称は”俺”ではなく”僕”にしました。

 

 

 

Ever since we met girl I’ve been thinking of you
And I know it might sound crazy
I fell, fell, fell so deep
Even though I know
There’s someone on your mind
If only you’d give me some time

 

出会った時から君のことをずっと考えてる
馬鹿みたいだよな
それでも君に深く深く堕ちてしまったんだ

君が僕以外の誰かを想っていることなんて知ってる
けど、少しでも僕を想ってくれたら…

 

 

「I know it might sound crazy(おかしく聞こえるかもしれないけど)」は自嘲的なニュアンスと、僕僕の「笑えるな 君のせいだ」の歌詞を意識して「馬鹿みたいだよな」と訳してみました。

 

「If only you’d give me some time」は直訳すると”少しの間だけでも僕に時間をくれたら”ですが”僕のことを考えてくれたら”って意味のが近いかなって解釈。

そして何より切ないのが If only〜 の仮定法で表現されていること。

仮定法(現実の事実に反する強い願望)=君の心が少しも僕に向いていないことを僕は知っているんですよね…切ない……

 

 

Is he true and honest to you?
Cause I see that you’ve had to cry
There’s loneliness in your eyes

 

ねえ、あいつは君に誠実でいる?
だって君はいつも泣いているから
君はいつだって寂しそうな目をしてる

 

 このパートを歌うのが大我さん。

恋愛において大切なのは「嘘をつかないこと」って答えた京本大我がここを歌うんです。すなわち、京本担、死あるのみ。

 

あいつを思って泣いている君を、ずっともどかしい思いで見てきた僕。

でも、もし”あいつ”が君に対して正直で誠実なやつだったとしたら僕は君の幸せを思って静かに身を引くんだろうな、と。

 

I know that you love him
And damn if he ain’t lucky
If he doesn’t treat you the way that he better
I’ll be there for you
Remember, remember
You got my number

 

君があいつを愛してることくらい知ってるし
それをあいつが幸運に思わないなんてクソみたいだ
もしあいつが大切にしてくれないなら
いつだって僕が君のそばにいるから
だから覚えていて
この番号に電話をかけて

 

「damn」かなりキツめというかあまり綺麗な表現ではないスラング

主に苛立ちや怒りを表現するときに使われて、クソ!とか畜生!って感じの訳です。

 

君を大切にしない”あいつ”に怒りや憎しみさえ感じるけれど、決して君を無理矢理自分のものにするような真似はしない僕。

君が辛くなった時は僕を呼んで、僕は君の味方だからって思いを込めて渡したのがこの電話番号なんですね…

 

Baby won’t you call me, call me
Anytime you need somebody to love
Even if there ain’t any room for me inside of your heart
Baby won’t you call me, call me
I’ll be there to wipe your tears
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

ねえ、電話をかけてよ
人恋しい時はいつだって僕を求めてよ
例え君の心に僕の居場所が無くたってさ
ねえ、お願い 電話をかけてよ
君の涙を拭いに行くから
お願い お願い 君を愛するチャンスをくれよ
僕に君を愛させて

 

最初は「Anytime you need somebody to love」を「誰かを愛したい時はいつだって僕を求めてよ」と訳しましたが、誰かを愛したくなる時って寂しいとか抱きしめて欲しいとか、そういう人恋しい時じゃないかなと思い修正。

泣きたいときは、寂しいときは、ひとりぼっちで泣かないで僕を呼んでよ。僕のことを好きじゃなくても、今はそれでもいいから。っていう僕の切実な願い、懇願。

 早くそんな男捨ててSixTONESを選べ、今すぐに。


Girl I want your love, girl I want your love
You and me could be a possibility
You deserve so much more
Girl I want your love, girl I want your love
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

君の愛が欲しい、愛しい君からの愛が
君と僕、可能性は無くはないよね?
君はもっとずっと幸せになるべきだよ
僕を愛してよ、君の愛が欲しい
お願い お願い 君を愛するチャンスを僕にちょうだい
君を愛させて

 

「You and me could be a possibility

”can be”よりも可能性の低い”could be”を用いている所から、君と僕が結ばれることは無いと心のどこかで分かっていながら、それでも君が愛してくれることを願わずにはいられない、僕の切実な恋心が感じられます。

可能性は無くはないよね?って君に言っているというよりは、自分自身に言い聞かせているようにも感じました。

 

「You deserve so much more(君はもっと価値のある人間だ)」=「君はもっとずっと幸せになるべきだよ」

個人的にここはCall meを解釈する上で大事な鍵となる一文だなと。

君は自分が思う以上に素敵な人で、そんな君のことを大切にしないあいつなんて相応しくない、僕ならもっと君に幸せをあげられるのに。っていうニュアンス。

君を抱きしめて、涙を拭って、隣で笑わせたいと思うのも、僕を求めてほしいと思うのも、君に幸せになってほしいという苦しいほどに真っ直ぐな愛ゆえ。

全ては”君の幸せ”のためなんですよね…

 

「君を愛するチャンス」=「君からの電話」

涙を拭うことも、そばにいることも、愛することも、君が求めてくれなきゃ僕にはそれをする権利はない。だから僕にとって「君からの電話」はたった一つの君を愛するチャンスなんだろうな、って捉えました。切ない。

 

 

Sometimes I don’t know if I can listen
Don’t wanna know who you are kissing
Sometimes I find myself wishing
If only I, if only I, if only I could

 

時々 聞いていられるか分からなくなる
君が誰とキスをしているかなんて知りたくない
時々 気づくと願ってるんだ
もしも、もしもさ、その相手が僕だったら、なんてことを

 

り返される「If only」の表現が僕の抱える苦しさを強調させますね…

 

 

Hold you tight and just spend the night
Watching silly movies, making sure you're feeling alright
I could be the one to hold you close
And you know I’d never let go

 

ただ君を強く抱きしめて夜を過ごせたら
くだらない映画でも見てさ
君が心から笑えているか確かめるんだ
君を強く抱きしめる役は 僕じゃだめなのかな
僕が君を絶対離さないことくらい君も知ってるでしょ?

 

もしも君と夜を過ごすことが出来るなら、映画を観ようと言った僕。

「making sure you're feeling alright(君の気分が大丈夫か確かめるんだ)=「君の気持ちが晴れているか、心から笑えているか確かめるんだ」から汲み取れる”君の笑顔が見たい、君の笑顔が僕の幸せ”っていう真っ直ぐな愛が個人的切ないポイント。

 

Is he true and honest to you?
Girl I don’t wanna see you cry
Enough with his stupid lies

 

ねえ、あいつは君に誠実でいる?
僕はもう君が泣いているところなんて見たくないんだよ
あいつのバカげた嘘なんてもう聞き飽きた

 

君を大切にしない”あいつ”、バカげた嘘。

 

君がしているのはただの片思いではなさそう。2人は恋人同士であいつが他の女に浮気をしてる?それとも君が浮気相手?都合の良い時だけ呼び出されるような関係であいつはその場限りの愛を囁くような男?

色んな解釈の仕方があるけど、私は”都合の良い関係”が一番しっくりきます。

 

I’ll be waiting for you to make up your mind
Swear that I’ll never leave you behind
Remember, remember
You got my number

 

君が心に決めるまで僕は待ってるから
絶対に君から離れたりしないって誓うから
だから覚えていて
この番号に電話をかけるって

 

僕は君を愛しているし、君を幸せにするって誓うけど、決して君に強要はしない。君の心が僕に向くまでずっと待ってるよ。って言える僕はどこまでも強い人だなあと思います。

強引な強さじゃなくて、愛する人を守るための優しい強さ。SixTONESみたいですね…

 

 

Baby won’t you call me, call me
Anytime you need somebody to love
Even if there ain’t any room for me inside of your heart
Baby won’t you call me, call me
I’ll be there to wipe your tears
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

ねえ、電話をかけてよ
人恋しい時はいつだって僕を求めてよ
例え君の心に僕の居場所が無くたってさ
ねえ、お願い 電話をかけてよ
君の涙を拭いに行くから
お願い お願い 君を愛するチャンスをくれよ
僕に君を愛させて

 

 

Girl I want your love, girl I want your love
You and me could be a possibility
You deserve so much more
Girl I want your love, girl I want your love
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

君の愛が欲しい、愛しい君からの愛が
君と僕、可能性は無くはないよね?
君はもっとずっと幸せになるべきだよ
僕を愛してよ、君の愛が欲しい
お願い お願い 君を愛するチャンスを僕にちょうだい
ただ君を愛させて

 

 

(I don’t know what I should do)
You’re all that I want
(I’d do anything for you)
You don’t know how I’m feeling
How do I get you to think of me?
Closer and closer your heart beats in front of me

 

どうしたら良いか分からない
君以外は何もいらない
愛する君のためなら何だってするよ
君は僕の気持ちなんて分からないだろうね
どうすれば僕のことを考えてくれる?
君の胸を高鳴らせるために僕に何が出来る?

 

後半にかけて君への気持ちから僕の胸の底にある苦しさにフォーカスが移っていきます。

君を大切にしないあいつや愛する人が泣いているのに何も出来ない自分、叶わない君への思いに苦しむ僕。

そしてゆごほくの掛け合い!!!!!!

歌声から葛藤や悩み、苦しみが手に取るように伝わってきて胸が苦しい…

 


Oh, I could never give you up
All my love (Believe me when I say)
You’re the only one I think about
(I don’t care what people say, I’mma take you on a date tonight)
Oh, I promise I’ll be good to you
(All I want to do is see your pretty smile again girl)

 

君を諦めることなんて出来やしない
ただ君だけを愛してる この言葉に嘘はないから
ただ一人 君だけを想ってる
誰が何と言おうと構わない
今夜 君をデートに連れて行こう
大切にするって約束する
可愛い君の笑顔をもう一度見たいんだ

 

 曲の盛り上がりと共に、僕の君への思いも佳境に。

「All my love」

僕の全ての愛を君にあげる、君だけを愛してる。

「You’re the only one I think about」

You’re the only oneは唯一無二のかけがえのない存在を指し、強い意味合いを持つ表現。たった一人、君だけを思ってるよっていう…

君に綴られる熱烈な愛の言葉からの「可愛い君の笑顔をもう一度見たいんだ」はずるいですね。しかもここを歌うのが田中樹っていうのがまたずるい。パート割が天才。

 

Baby won’t you call me, call me
Anytime you need somebody to love
Even if there ain’t any room for me inside of your heart
Baby won’t you call me, call me
I’ll be there to wipe your tears
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

だからねえ、電話をかけて
人恋しい時はいつだって僕を求めてよ
例え君の心に僕の居場所が無くたってさ
お願い 電話をかけてよ
君の涙を拭いに行くから
お願い お願い 君を愛するチャンスをちょうだい

 

 

Girl I want your love, girl I want your love
You and me could be a possibility
You deserve so much more
Girl I want your love, girl I want your love
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me love you

 

僕に君を愛させて
君の愛が欲しい、愛しい君からの愛が
君と僕、可能性は無くはないでしょ?
君はもっとずっと幸せになるべきだよ
僕を愛してよ、君の愛が欲しい
お願い お願い 君を愛するチャンスを僕にちょうだい
ただ君を愛させて

 

 

I will be there whenever you need
Gimme, gimme, gimme a chance to love you
Let me take you out and around
I won’t let you down
So you gonna call?


Call me girl

 

君が求めてくれるならいつだって僕はそばにいるから
だから ねえ、お願い 君を愛するチャンスをちょうだい
君を連れ出させてよ
絶対にがっかりなんてさせないから
だからさ、電話してくれる?

 

電話してよ

 

 

最後の静かに零された「Call me girl」は懇願のような半分諦めのような。 

僕にとって君からの「call」は単なる連絡手段としての電話以上の意味を持っていて、君が電話をくれることで初めて僕は君のそばにいることができる。君を笑わせたいから、幸せにしたいから、だから僕を求めて、と懇願している。

君からの電話は、僕が君を愛することのできるたった一つの”チャンス”なんだと思うとこの曲名だけで泣けますね。Call me…

 

”僕が僕じゃないみたいだ”が初めて本気の恋をした僕が、素直になれない自分や上手くいかないもどかしさを全て受け入れ前に進んでいこうとするちょっと弱い男の物語ならば、”Call me”はきっと報われない恋をしてしまった僕が、行き場のない大きすぎる君への愛を抱えながら君のくれる電話を待ち続けるどうしようもなく優しい強さを持った男の物語だろうな、と。

 

嘘と本音、弱さと強さ、縮まらない距離、諦められない恋、似ているようで全然違う、けどやっぱりこの曲は僕僕のカップリング曲だなと感じる点も多くあって。

今、僕僕とCall meをリピート再生していますが、聞けば聞くほどまた違った解釈が出来そうです…

 

Call me大好き芸人、まだまだ語れそうですが思いの外長くなってしまったので今回はこの辺で。意訳、独自解釈多めなのでふ~んこんな解釈の仕方もあるのね~程度に捉えていただけたら幸いです。

同じ曲でも聞き手によって異なる解釈が出来るのも英語詞の面白いところ!

機会があったらぜひ他の方の和訳・考察も読んでみたいです。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。